大阪の有名書店「天牛堺書店」16億超の赤字のにより倒産。各店舗の閉店店舗の現状は?
大阪府で長年愛され続けていた「天牛堺書店」(大阪内12店舗)が今月28日付で破産手続きに入りました。
創業昭和43年から平成31年までの間(創業56年)にかけて新書、古書等の書籍から音楽CDや文具といった様々な書籍関係を運営していた会社でした。
経営区域が大阪府のみだった為ほかの地域には名前が全く浸透しておらず、いわば大阪密着型の書店でもある。
そんな歴史ある書店がなぜ経営破綻し、16億4000万(2018年5月時点)という大きな負債を抱えたのでしょうか?
ネットショップやフリマアプリの普及が原因か
最近ではどこの書店やリサイクルショップでも経営が悪化しており、あの中古本チェーン大手の「ブックオフ(BOOKOFF)」でも2018年3月期では8.8億円の赤字を記録している。これらの原因は最近市場が拡大しているメルカリといった大手フリマアプリやヤフオクといったオークションサイトのような、ほかの一般販売業者の介入無しで個人の取引ができるサービスの普及により古本買取店の買取価格より大幅に上昇した値段で売り、店の半価ほどで購入できるといった点で顧客離れしたことが原因だと推測されている。
1月28日の朝には全店閉店していた!
どうやら「天牛堺書店」は27日までは通常通り営業していたにも関わらず28日に一斉閉店をした様子。
是には数多くの利用者にも驚きの波紋が。
えっ天牛堺書店閉店したの!?!?
— あきと@冬イベ甲乙丙でフィニッシュなたべりゅ教信者 (@akitoblackselen) 2019年1月28日
昨日行ったのに!?
天牛書店全店閉店!?
— 🦍ぱいぷ🍮 (@goriloveoka) 2019年1月28日
そんなことある…?昨日行ってきたとこやで?
私はどこに本を買いに行けばいいの…遠いよ…
確かにスマホでもマンガ買うけど、紙媒体の本が好きなのよ…
地元の天牛堺書店閉まってた、、、 pic.twitter.com/pUrhuhDQ15
— 熊天はっちゃん☆ (@ppp128bee) 2019年1月28日
【TSR速報】(株)天牛堺書店 ~大阪堺地区で有名な書店を経営~ https://t.co/JLk6KQsjyW #大阪 #堺 #書籍 #破産 #東京商工リサーチ pic.twitter.com/xi4F8n6VAF
— 東京商工リサーチ (@TSR_NEWS) 2019年1月28日
天牛堺書店自己破産でなくなるのか…
— ずよ (@zuyoshi) 2019年1月28日
昔働いてたからお世話になってたかし寂しいな…
天牛堺書店破産の衝撃
— 奥ボウイ (@oku_boy) 2019年1月28日
閉店した12店舗はいずれの地域
大阪府堺市堺区鉄砲町1番地イオンモール堺鉄砲町店3階(鉄炮町店)
大阪府堺市堺区向陵中町2-7-1 N.KLASS三国ヶ丘2階(三国ヶ丘店)
大阪府堺市南区泉田中17-2(古書センター)
大阪府堺市北区中百舌鳥町2-196南海高野線中百舌鳥駅構内(中百舌鳥店)
大阪府堺市堺区三国ヶ丘御幸通59高島屋堺店4F(堺東店)
大阪府堺市東区北野田1077番地アミナス北野田2F(北野田店)
大阪府堺市南区鴨谷台2-2-1 サンピア1F(光明池店)
大阪府高石市綾園1丁目9-1 アプラたかいし2F(高石店)
大阪府大阪市中央区船場中央1-4-3-108 船場センタービル3号館1F(船場店)
大阪府大阪市西成区岸里1-1-9 ショップ南海1F(天下茶屋店)
大阪府大阪市住吉区東粉浜3-23-23 ショップ南海内(粉浜店)
あの天牛書店は無関係
「天牛堺書店」が閉店したからと言って「天牛書店」が閉店したわけではない。
大阪府吹田市江坂町の「天牛書店」は「天牛堺書店」とはまったく別の会社であり、今回の倒産の件とは全くの無関係である。
そもそも創業時も「天牛書店」は1907年創業、「天牛堺書店」は1963年創業である。
しかしながら店舗数が「天牛堺書店」が閉店前まで12店舗にも関わらず「天牛書店」は江坂店と天神橋店の二店舗しか存在しない。
そのため知名度の差で一般的に天牛書店と呼ばれるものは「天牛堺書店」の事になるので要注意だ。
個人的には「天牛書店」は雰囲気がとてもよく、本の種類もまた異なるためこの機会にぜひ一度足を運んでもらいたい。
まとめ
今回取り上げた「天牛堺書店」は地域密着型だったため、アクセスが通った駅前やデパートなどを中心に営業していた店舗であったために今回の一斉閉店で戸惑った人も多数いるだろう。
このスピード閉店で次の書店が出来る目途はたっておらず、別の書店に通わなければならなくなってしまうのは次の世代の学生や社会人にとって本とのかかわりが少なくなってしまう原因にならないか心配です。
それにしても長年親しんだお世話になった書店がなくなるというのもとても悲しいですね。
本を買ったときについてくるあの堺をイメージしたちょっと古風なブックカバーともお別れなのはまた一層引き立てるものがあります
天牛堺書店のファンも、利用していた人も、通勤、通学路の人もまたいつか天牛堺書店のような書店をみつけたら足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?
それでは。