『レザークラフト』お洒落なぶら下げメモ帳カバーを作る!初心者でも簡単に制作できるメモ帳カバーの作り方!
レザークラフトでメモ帳カバー作り
今回は、仕事場でも重宝するメモ帳をレザークラフトでオシャレで機能性の高いカバーを作ろうと思います!
仕事場などの急なメモを用する場合を想定して使いやすいB7サイズのメモ帳を想定して作りますが、やり方は基本同じなので作りながら寸法だけ変えればもう少し大きなメモ帳カバーや手帳カバーなどにも代用できますよ!
※今回使用する革はトコ処理済みの革を使用しています。
トコ処理されていない革でも問題なく制作できますが、わずかに作業が増えます。
用意する材料
早速作っていこうと思いますが、まずは材料の用意をしましょう!
☆用意するもの★
1、10dsほどの革(今回は厚み約1.5mm使用)
2、カッター、ナイフ等
3、カッターボート、定規等
4、とこ処理液(トコノールなど)
5、菱目打ち、ロウ引き糸
6、ポンチ、ボタンセット
7、ミンクオイル
すでに所有している革に種類がある方や、こだわりがあるかたは同じ種類の革で厚み1mmの革も別に用意していると良いです。中でメモ帳を挟む部分を薄い革で制作することで厚みを減らし自然に仕上げることができます!(今回は全て1.5mmの厚みで制作します)
メモ帳の寸法出し
材料を切る前に制作するカバーの寸法出しをしましょう。
今回は100均で売られていたメモ帳カバーから差し金を使い寸法を出します。
結果
表生地の面積(縦11.5cm 横17cm) 1枚
裏生地の面積(縦11.5mm 横4cm) 2枚
となりました。
今回は日常的に持ち運びできるように折り側にナスカンをつけてベルト通しに引っ掛けれるようにしようと思っているので後ほどその部分も材料カットします!
カバー部分生地カット
寸法が出たらそれに合わせて裁断していきます!
切り出しは定規をつかって真っすぐ切っていますが、差し金を切れた部分の生地にしっかり当てて切る事で四角い生地を切っても平行四辺形の様な形になる事を防げます。
ただ、差し金をつかって生地を切るとずれることが多いので差し金をつかってケガキ、その後定規をしっかりおさえて裁断するとよいです。
ケガキには銀ペンを使うと生地にあとも残りにくくケガキ直しがしやすいので重宝しますが、インクの出ないペンなどで痕をつけてケガク方法もあります。
※ケガキ終わった線は内側と外側で寸法が変わってしまうのでどちらで切るか決めてケガキましょう!
カット後のり付け部分の処理
表生地と裏生地
このように切れたら一旦材料カットを終わらて次の工程に行きますが、トコ処理済みの場合縫い合わせの前に革をゴムノリ(糊)で貼り付ける工程があるので端から2mmの範囲をカッターの刃か紙ヤスリなどで毛を逆立てておきましょう。
※とこ処理していない革で、とこ処理をした製品にしたい場合は一度全面とこ処理した後乾かし、端2mmの部分を削ってください。
ボタン取り付け生地、ナスカン取り付け生地のカット
次にボタンとナスカンを取り付ける部分の革をカットしていきます。
ここら辺は好みとデザインセンスで個人的に好みの形に変えていただいて結構ですが、仕組みと大まかな寸法を紹介しておきます。
まず、ボタンを取り付ける(カバー抑え用)部分の生地をカットします。
生地の寸法
縦2.6cm 横4.5cm
ボタンの穴の位置
左から1.5cm 上から1.3cm(中央)
です。
画像では先端をとがらせてロケットのような形にしてカットしましたが、今回の制作品は作りやすさを優先して長方形の形で制作しました。
また、生地のふちに菱目打ちをして縫い付けるとさらにおしゃれにできます。
ボタンサイズも使いやすく見た目の良いものを使っていただいて構いませんよ。
次にナスカン取り付けの生地です。
これも先ほどと同様自分のデザインした生地でかまいません。
ですので適当ですがざっくり生地を切った後自分である程度成型しています
こんな感じでまずは長方形の生地を切り出します。
生地の寸法
縦4.5cm 横6cm
生地を切り出したら次にナスカンをつけるために革でわっかをつくりましょう。
こんな感じでわっかの部分以外の革を切り出します。
切り捨てる寸法
右(左)から2.5cm (中央に1cmほど生地を残す)
画像で見てわかる通りすでに菱目打ちをしておきます。菱目打ちの位置でどのように使われるかわかりましたか?
上に残ってる生地を内側に曲げてみてそこの隙間にナスカンを入れ最後に縫い付けるときに一緒に縫えばナスカンを固定することができるのです。
後は自分の好きなようにカットして成型していただいて大丈夫です。
参考までに今回の制作品はこのような形で取り付けました(適当)
ボタンを取り付ける
生地を縫い合わせる前にポンチで穴をあけボタンを付けておきましょう。
縫い合わせてしまった後にボタンをつけてしまうとつけにくく歪んでしまったり革に打ち付けた後が残ったりします。
場所によってはどうしてもボタンを取り付けれなくなってしまうこともあります、そうなると縫い終わった後糸を解いてもう一度縫い直さなければならなくなることもあるので要注意。
私は今回試行錯誤しながら作成したのでボタンを最後に取り付けましたがむちゃくちゃつけにくかったです(笑)
おかげさまで写真が存在しませんが縫い合わせる前にボタンをつけていただいたほうが絶対良いです。
これから先の画像ではボタン取り付け前になるのですがボタンを取り付けていただいて作業してください!
ボタンの位置
上から5.5cm 下から6cm
左から1.5cm
ボタンの大きさは頭13mmにします。(小さめかも)
もう少し大きくしても多少問題ないとは思います15mmまでかな?
画像がないので下のほうにほぼ完成形の時につけている画像貼ってありますので参考にしてください(泣)
レザークラフトのこのボタンはジャンパーホックといわれるものだったりスナップボタンと言われるものを使います。どんなボタンがあるかわからない場合は調べてみてください。
カバー生地にボタンを取り付けれたら次は縫い合わせをしましょう。
カバー縫い付け作業準備
次にカバー縫い付け作業をします。
レザークラフトも終盤に差し掛かってきましたね、この作業が一番大事になります!
縫い付け作業をする前にまず菱目打ちをしましょう。
まずカバー生地に菱目打ちをしていきます。
大体生地の端から3mmのところにケガキ線をいれ、そこにそってまっすぐ菱目打ちをしていきます。
そして全体・・・
こうしてカバー生地の菱目打ちを終わらせておきます。
そうしたら次に裏の抑え生地とカバー生地にゴムノリをつけて接着します。(ズレ防止用)
大体こんな感じに接着します。
この時にカバー抑え生地も一緒に接着します!
カバー生地にすでに取り付けたボタンとボタンをくっつけた状態でカバー生地と抑え生地の間に挟んで接着してください!
(わかりにくいと思ったので後日撮影)
ついでにカバー生地の菱目打ちに合わせてナスカン取り付け生地も接着しておいてください。くっつきにくい場合接着部分を削りましょう。
接着まで大体30分もあればずれることはなくなります。余裕のある方は数時間ほどまてば確実です。
くっついたなと思ったらすでにカバー生地にあけた菱目打ちの穴にそってまた菱目打ちをすることで穴のズレをなくしつつしっかりと穴をあけることができます!
これをするかしないかで縫い付け時間と完成度が大きく変わります!必ずカバー生地の穴をあけてから接着、接着後その穴からもう一度菱目打ちして貫通させましょう。(邪道かもしれない自己流)
穴あけ完成
ここまでくれば縫い付け準備完了。
菱目縫いをしていきます。
縫い付け
次に縫い付けをしていきます。
先ほど開けた穴に縫い付けていきます。
菱目打ちでの縫い方は針を二本用意し、一本の糸を交互に通して縫い合わせていきます。
縫い方を知らない方はこのサイトをご覧になるとわかりやすく紹介していますよ!
革をきれいに縫い合わせる方法とコツ | レザークラフト入門講座
こんな感じで縫い合わせていきます。
この先縫い進めていくとナスカンを取り付ける生地のところまでやってくると思いますのでそこまで進めて止まってください。
ちょうど輪っかを作る生地の前まで縫い合わせ終わったら、ナスカンを間に入れて輪っかに通します。
その状態で再び縫い合わせればこのようにナスカンを輪っかに通して縫い合わせることができますよ
そして再び縫い合わせていって一周すれば完成。
縫い終わりの糸の処理の仕方もこちらのサイトで紹介しています。
革をきれいに縫い合わせる方法とコツ | レザークラフト入門講座
表面にオイルを塗って完成!
縫い合わせることで完成形がこうなります。
このままでも全然かっこいいのですが、せっかく手作りならもっと本格的に見た目をよくしましょう!
レザークラフトをするならオイル系は一つあるとよいです。
制作中の革は表面にオイルは塗っておらずそのままの状態です、長持ちさせるという意味でもオイルは重要。
オイルを塗ることで色合いも変わり、光沢がでて高級感もでるので使いましょう!
私もまだオイルのことには詳しくわかっていませんがとりあえず定番のミンクオイルを使っていますよ。
さっそく先ほどの作品の表面にオイルを全体的に塗ってみました
どうでしょう!先ほどの色合いより茶色が濃くなって光沢が出てませんか?
ツヤが遠めから見てもわかるので存在感が増していい味が出てます・・・
ただオイルを塗るだけでも作品の出来にここまで差が出ます、もしオイルを持っていない場合は私が今使っているミンクオイルを使うことをお勧めしますよ~
あとがき(今回の趣旨)
今回は仕事から日常のおしゃれまで幅広くアピールできる作品を作ろうと思いメモ帳カバーを制作しました。
腰にぶら下げるメモ帳なので仕事中の作業メモ、プライベートでの買い物メモとしてお使いいただけるとおもってます!
寸法は100均のメモ帳カバーを参考にしましたが、デザインは完全オリジナル(似たのは存在するかも)です。
レザークラフトはやろうと思えば誰でもできますし、やりこめば様々な手順が増えていきますが私のコンセプトは初心者でも簡単に制作できる方法を紹介するということで、コバ磨きやトコ処理、デザイン、縫い場所など細かいところはできる人が自分で広げていけばよいと思っています。
今回のメモ帳カバーもコバ磨きは一切紹介していませんが個人的には最終的におこなってます。しなくても作品として影響はすくないですし、してもしなくてもまた違った味があります。
せっかくの制作品ですので、アレンジを加えながら自分だけのデザインをつくる。それがレザークラフト!
それでは、よいレザークラフトライフを!