猫の保険は本当に必要?保険の仕組みと猫の病気やけがについてのお話
こんにちは。
最近ではネット広告やSNS(Twitter等)でその知名度を広げているペット保険。
人間だけでなく、ペットにも保険がかけられる時代になってきました。
しかし、気になるのはペット保険に必要性があるのかですよね?
人間と違い短命な猫や犬などの動物の保険では一体何が違うのか、またどの様な補償内容なのか?
今回はそんな話題のペット保険の実態と加入するメリットデメリットを詳しく紹介していきます。
- 1.ペット保険はどこまで補償してくれるのか?
- 2.月々の保険料はどのくらいかかるのか?
- 3.猫によく起きる事故や発症する病気は?
- 4.保険に入る条件と必要なものとは?
- 5.猫の保険は本当に必要なのか?
- まとめ
1.ペット保険はどこまで補償してくれるのか?
まず、ペット保険とは何かを知っておきましょう。
ペット保険とは、ペットが怪我や病気を発症した際に保険会社側からその怪我や病気を治す際に発生した費用を50%、70%、80%、100%の範囲で保証してくれる制度のことです。
※50%~100%は契約した保険内容により異なります。
- 通院費(診療治療、処置費用、処方薬代など)
- 入院費(入院費用)
- 手術費(手術費用、麻酔費用など)
保険には限度金額、限度回数、免責金額が存在する。
ペット保険には保証される限度金額と限度回数、免責金額があります。
限度金額はその日一日で保証できる金額
限度回数は年に保証される回数
免責金額は自分で払わなければいけない最低金額のことです。
折角なのでわかりやすくペット保険会社3社を比較してみました。
通院費 制限なし (最大60万円)
入院費 制限なし (最大60万円)
手術費 制限なし (最大60万円)
免責金額なし
最近では回数や金額に制限がなく、免責金額もない保険会社もいくつか出てきています。
しかし、よく見てみないと制限がなく条件がいい!と思っても免責金額が高く設定されていたり、免責金額がなかったとしても保険金額が高く設定されている保険会社も存在します。
以上の点が保険会社の保証してくれる範囲です。これを良いとみるか悪いとみるかはまだまだわかりませんね。
次にかかる保険料について見積もりをとってみました。
2.月々の保険料はどのくらいかかるのか?
やはり気になるのは保険料です。
いくら人より寿命が短い猫とはいえ最近では猫も長寿化しつつある世の中ですので、猫でも生活習慣病などのリスクが高まっています。
猫の平均寿命は大体14歳~16歳ほどと言われていますので昔よりかは長生きする傾向用です。
その為、3歳から保険に入って18歳まで病気にならず、事故にも遭わなかった場合15年間保険を払い続けることになります。15年間です、とても長いですよね?
そこで、猫が新規保険加入できる平均上限の8歳と、1歳で加入した場合の平均月々保険料を見積もりしてみました。
見積もり条件
・猫 ミックス(混血種) 性別指定なし 保険50%
1歳の場合
-
フリーペット保険
月1.590円 年16.950円
-
いぬとねこの保険
月1.430円 年15.840円
-
PS保険
月1.320円 年15.230円
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アクサダイレクトのペット保険
月1.280円 年14.270円
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平均月々保険料 1.405円 平均年間保険料 15.572円
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フリーペット保険
月2.390円 年25.550円
-
いぬとねこの保険
月2.170円 年24.070円
-
PS保険
月2.130円 年24.570円
-
アクサダイレクトのペット保険
月2.180円 年24.190円
-
平均月々保険料 2.217円 平均年間保険料 24.595円
纏めてみたところ、月々の保険料はまあまあといった感じです。
年払いの場合若干料金が安くなるのですが、それでも2万円、3万円と上がっていきますので安いのかどうかと言われれば悩むところです。
猫を飼っている人の半数以上の人は、怪我や病気の入院や治療費等なので総合的に支払った保険金額より生涯支払う医療費より多くなるかどうかと言われれば多くならないでしょう。
今では猫は外ではなく家の中で飼う。という風潮になってますので事故や伝染病などになることもなくなっているので比較的病院にお世話になるケースも少なくなってきています。
では、どういった場合に保険を使う機会が訪れるのか?
そういうわけで今度は猫が発症する病気やよくある怪我をまとめてみます。
3.猫によく起きる事故や発症する病気は?
保険に入るのであれば、一体どのような病気にかかりやすく、どんな事故に巻き込まれやすいかを知っておく必要があります。
「子猫のときにこんなに病気になるんだったら保険に入っておけばよかった!」
「成猫になったらこんなに病気になりやすいのか!」
知っておいて損することはありませんし、知っておくことで予防することも対処することもできます。
折角ですので、一つ一つ治療にかかる費用もまとめてみます。
1.子猫のなりやすい病気
子猫の場合成猫と違い生活習慣病などを発症する事はほぼ無く、皮膚や消化器官、寄生虫やノミ、ダニ、ウイルスといった外から影響された病気が多いです。
特に、寄生虫やノミ、ダニは結果的に消化器官や皮膚へ悪影響を及ぼす原因になっていますので出来る限り気を付ける必要があります。
特に代表的な病気ですが、数が多いのでジャンルごとに分けてみます。
寄生虫による病気
【回虫症】子猫に最も多く見つかる寄生虫。
症状:下痢や便秘になり、腹部では多少膨らみができる(太鼓腹)糞から白い糸状の寄生虫が出る時がある。
原因:回虫に感染したほかの猫の糞からの感染、母子感染等
治療方法:駆除薬を投与。下痢止めや吐き気止めの投与。多頭飼いの場合は他の猫にも駆除薬を投与。
【条虫症(サナダムシ)】サナダムシの感染による症状
症状:多数寄生の場合、嘔吐や下痢、食欲低下など。肛門付近で蠢いている。
原因:毛づくろいで飲み込んだノミやダニの中に寄生されたサナダムシが腸内に侵入。カエルやネズミなどを捕食した際に感染。
治療方法:サナダムシ駆除薬を投与。原因であるノミやダニの駆除
炎症による病気
【外耳炎】耳の汚れからの炎症
症状:耳をよく掻く、食欲不振、落ち着きがなくなる。悪化すると中耳炎になる。
原因:細菌や真菌、ダニやノミなどが溜まった為。耳疥癬に感染した母猫からの感染等
治療方法:病院での耳洗浄。予防策では定期的に耳掃除をするとよい。
【結膜炎】目の粘膜の炎症
症状:白目が充血する。瞬きの回数が増える、眼球が張れる等
原因:異物の侵入。細菌などによる感染。ドライアイ等
治療方法:点眼薬や眼軟膏を投与。目の洗浄。エリザベスカラーを付け予防
【胃腸炎】胃腸での感染炎症
症状:急性と慢性の二種類あり、急性の場合食欲不振、嘔吐、下痢、脱水症状等。慢性の場合、食欲不振、多水摂取等
原因:急性の場合最近やウイルス、プラスチックやゴムなどの異物接種等が主な原因。慢性の場合消化器官寄生虫(サナダムシ、コクシジウム等)の感染やアレルギー反応が主な原因。
治療方法:食事制限。流動食へ変更。輸液など。症状が重い場合点滴をします。
2.成猫のかかりやすい病気
成猫の場合子猫よりかは感染に強く、外からの影響は受けにくくなっていきます。
しかし、その一方で生活習慣病にかかりやすく、年齢による体の影響が大きくなってきます。
生活習慣病は予防していてもかかってしまう病気です。また、治療期間が長く、治らない病気も多数存在します。
8歳以上の高齢猫になるほどその発症率は高くなっていきますので、その代表的な病気をまとめてみます。
主な生活習慣病
【糖尿病】血液中の糖分を吸収できなくなる
症状:初期段階では飲水量が増え量の回数が増える。症状が進行すると血液中にケトン体と呼ばれる有害物質が発生し、嘔吐や下痢などを引き起こし神経障害になり死に至ります。
原因:遺伝やウイルス感染等により肝臓のインスリンを分泌する細胞が破壊され血液中の糖分が吸収されず血液中に溜まる。
治療方法:基本的にはインスリンの注射投与。経口血糖降下薬などを使う。食事量や餌の変更。運動をさせる。
【尿石症(尿路結石症)】腎臓、膀胱、尿道などの頻尿器で結石がつまる症状
症状:頻尿や血尿になる。排尿時に背中を丸め痛がったり、大声で鳴く。尿が全くでない場合もある。
原因:遺伝、飲水量の低下、餌の過剰摂取等。尿酸値の偏り。
治療方法:尿道の結石を砕くため超音波を使った治療や尿道カテーテルを使用して取り除きます。また、結石が大きい場合外科手術で直接取り除きます。尿酸値が偏らない様に餌の変更。
成猫になると頻尿器に異常が起きやすく、またオス猫の場合尿道が長いためメス猫より発症しやすい可能性が高いです。
他にもホルモンバランスの乱れや腎臓機能の低下、骨や関節などの病気になることもあります。
3.猫によくある怪我
【骨折】
骨折は猫の怪我でも一番多い怪我です。
よくあるケースとして、飼い主がドアを閉めたときに足を挟まれて足を折ったり、爪が折れたりします。
また、飼い主に限らず、留守中や寝ている間などの気が付かない時にも怪我をする場合があります。
それは、高所からの転落、着地失敗です。
猫は高いところが好きで運動神経もよく高いところから飛び降りることはしょっちゅうありますが、それでも着地を失敗して足をひねって捻挫したり、あまりに高いところから転落することで衝撃を吸収できず骨折するなど必ずしも怪我をしないわけではありません。
特に高所からの転落の場合飼い主がその事態に気が付くまでかなり時間が生じてしまいます。
その間にも猫はどんどん衰弱していき命の危険になってしまうこともあるのです。
【誤飲、誤食】
これも猫の事故や怪我の中では群を抜いて多くあります。
誤飲では洗剤の入った水や塩分や糖分の多く入ったジュースやみそ汁などを誤って飲んでしまうことがあります。
誤食では輪ゴムや袋ごみ、プラスチックなど何でも食べてしまう可能性があります。
そういった誤飲誤食によって胃腸などで大きく腫れ上がりうまく体外に出せなく体内に蓄積されていく症状も多く、最悪の場合大きな手術になることも。
4.保険に入る条件と必要なものとは?
猫の保険に入るにはいくつかの条件があります。
まずは年齢。
猫の年齢は0歳から入れる保険や、120日経つまで入れない保険もあります。
加入する年齢制限は下限だけでなく上限もあります。
上限は7歳から12歳11か月以下までと幅広く存在します。
次に保険会社に資料請求をしましょう。
資料請求をすることで保険会社の資料と一緒に保険に加入する際に必要な書類も送られてきます。
その同封されている加入申込書に記載されている必要事項を記入して保険会社に送風します。
その際に契約申込書、告知書、健康診断書とペットの写真を同封することで加入することができます。
中には血統書がなければいけない場合やマイクロチップ登録、ワクチンを摂取したかどうか、野良猫はダメという保険会社もあります。
その際は追加で必要書類を送る場合もあります。まずは一度資料請求をしましょう。
5.猫の保険は本当に必要なのか?
犬や小動物よりかは猫が病気や事故にまきこまれる確率はそう高くはありません。
それでも猫が生涯事故や病気にならずに天命を迎えるケースは多くないのですし、猫を飼っていれば一度は何かしらの事故や病気になるということです。
ではやはり保険に入った方がいいのでしょうか?
ここで保険に入るメリットとデメリットを紹介します。
1.保険に入るデメリットは保険料と保険適用外が多い事。
保険に入るデメリットは保険料が掛け捨てであることです。
例えば猫が事故や病気にならなかったとします。保険料を終身まで支払ったとしたら大体40万円前後、もしくはそれ以上支払うことになります。
掛け捨てということなので勿論支払った保険料が返ってくることはありません。
さらに猫の保険が適用される範囲には予防接種や健康診断、同じ手術を2回行うことは保証してくれません。
慢性的な病状や、生活習慣病などの治療に長期間要する病気に対してその先を保証してくれるわけではないのです。
保険会社によっては慢性的な病気にも手厚く保証してくれる会社も存在します。そういった保険会社はその分保険料も高くなり、条件も厳しく設定されていることが多いです。
しかし、一方で保険に入ることで与えられるメリットも勿論存在します。
2.保険に入ることのメリットは迷いがなくなること。
物凄くおススメできる理由として、猫がもし病気や事故に遭ってしまったとき。すぐに病院に連れていけるかどうか?考えてみてほしいです。
診察だけで○○円、手術に○○万円、通院に○○万円、薬代に○○万円・・・
ちょっとでもお金のことが頭によぎるはずです。
そのちょっとした悩みで命を救えなくなるケースもあります。
例え大きな事故や病気になったわけではなく、ちょっとした異常が見られた場合でも気軽に病院へ行って保険を受けることができる為早期発見につながることもあります。
そういった点では保険に加入するというのは大きなメリットになると思います。
まとめ
猫の保険に入る人、入らない人にはそれぞれ理由はあります。
実は、猫を生涯飼い続けて発生した保険料の平均値は16万円から50万円ほどです。
つまり生涯保険を支払ってる金額以下が殆どという結果になっています。
しかし、それでも保険に入ることの理由になっているのは自分の飼っている猫がとても大事で備えておきたいと思う気持ちや、実際保険会社の手厚いサービスなどから加入を決断される方も多いです。
実際猫が大きな病気やけがになってしまった場合平均を大きく超えるようになるのは間違いないです。
そんな大きな事故や病気ほど一瞬の悩みが猫の命を左右することになるのです。
私情をあまりブログで書くことはしたくないのですが、私は一度その迷いから判断を誤った経験があります。今でもとても後悔しています。
そんな時保険に入っていれば命を救えたかもしれないと考えるとやはり、保険は必要なのでは?と個人的に思います。
もし、迷っている方がいれば一度見積もりや資料請求をしてみてはいかがでしょうか?
こちらのサイトなどでおススメの猫の保険を紹介してくださっているので参考にどうぞ!
【迷うなら!】猫のペット保険おすすめは?比較ランキング! | ペット保険のいろは
自分に合った保険をぜひ検討してみてください!